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執筆者の写真edopiano

ピアノ演奏においてペダルの技術は重要!

先月、ショパンコンクールを観ていて、左のソフトペダルを、皆、頻繁に使用していることに気づきました。


コンテスタントの足元が映るのは、そんなに多くはありませんが、よく聴いていると、少し陰りのある曇った音の時などは、確実に左ペダルを使用しているようでした。


左ペダルは、ppの、una cordaの指示があるところでのみ、ベタ踏みで使用する、というような単純な使い方ではなく、少し柔らかい音が欲しいとき、陰りのある音が欲しいところで、1音だけに踏む、という踏み方です。


数年前、フランス人ピアニスト、シプリアン=カツァリスのレッスンを受けた時に、なぜ左足をペダルに置いておかないんだ?みたいなことを言われ、左ペダルはppのuna cordaで、ベタ踏みするのみの使い方だと思っていた私は、そんなに頻繁に左ペダルも使うとは、衝撃を受けました。


先月末、ブレハッチのリサイタルに行きましたが、ブレハッチもたくさん左ペダルを使い、バッハでもたくさん使っていて、本当に多彩な音色でした!


右ペダルの技術は言うまでもありませんが、左ペダルも、たくさんの可能性を秘めていて、もっと使い方を工夫することで、表現力が大きく変わると思います。


ピアノの技術は、ペダルのテクニックが50%を占める、と、言われたことがあります。ピアノという楽器の表現力を最大限に活かすには、ペダルの使い方が、本当に重要です。


ペダルは耳で踏むもの、と、子供の頃、教わりました。

弾いている部屋、ホール、によって残響が違うので、自分の耳で踏み変えや、踏み加減をコントロールしないといけません。


本当に、ピアノは奥が深いものですね。



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