先週日曜、松濤のタカギクラヴィアサロンにて、ピアニスト中井正子先生の公開レッスンがあり、聴きに行ってきました。
曲は、モーツァルトソナタKV330、ショパンバラード第3番、幻想曲、ドビュッシー喜びの島、スクリャービンソナタ第4番 と、様々な作曲家に大曲揃いでしたが、短い時間の中で、一人ひとりにとって必要なことを、的確にアドバイスされていて、大変勉強になりました!
当日の演奏順に、紹介していきますと、、、
1. ショパン バラード第3番
こちらの演奏者の方は、とてもきっちりと弾かれていましたが、それに対して、
イメージを持って弾くことが、きちんと弾くことよりも、何よりもまず大切
どういうふうに弾きたいのか、音のイメージを持つ
その後で、ペダルの付け方や、腕の使い方、テクニック的な細かいところを部分的に
2. スクリャービン ソナタ第4番
スクリャービンは神秘の作曲家、神秘性の感じられる演奏を
神秘性の感じられる演奏にするには、どのような音を出せば良いのか
指使い、指先の角度をどれくらい曲げて、どの部分を使うとどのような音が出るのか、1つ1つ確かめて研究すること
1番の方とは違い、イメージ先行型で弾いてしまうタイプには、まずきちんとした練習をすること、拍をきちんと正確に数えることなどをアドバイス
3. ドビュッシー 喜びの島
サロンと大ホールでは響き方が違う、今日のサロンではどう響くか、確かめながら弾くこと
初めて弾く会場の場合は特に、よく自分の音を聴き、今日の会場にどう響いているのか、確かめながら、探りながら演奏していくこと
ドビュッシーの f はどんな f か、どのような盛り上げ方がよいのか
ドビュッシーの曲にはあまり f はない、その中では喜びの島は f が多い方
最後のクライマックスは、まっすぐ昇天していくように〜 幅広く、リストのように盛り上げない
4. モーツァルト ソナタ KV330
トリルの入れ方、フレーズの切り方次第で、ダサい印象に、、、洗練された演奏に!
トリル、装飾音は、子供の学習者のような弾き方ではなく、センス良く入れる
フレーズの最後の処理、きちんと最後まで弾いてからパッと取る
一瞬で表情、気持ちを切り替える
5. ショパン 幻想曲
構成を考える〜同じ要素が何回か繰り返される、1回毎にどのように弾くか
出だし、葬送行進曲 リズム正しく、3連符にならないように
中間のコラール 祈りの気持ちで、変に歌いすぎない、素直に
盛り上がり部分、やりすぎない、広げすぎるとリストのように×
やはり作曲家によって、f の音は全く違うのですね。
フランスらしいニュアンス、盛り上げ方、なども、改めて再確認できました。
自分の演奏、レッスンに、生かしたいと思います!
月謝制ピアノレッスン以外にも、ワンレッスン制、単発アドバイスレッスンも行っています。
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